コーディング箇所を表示する – コーディングストライプ
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ソース, ノード コーディング, コーディングストライプ
NVivoでコーディングの状態を確認するときに利用できる機能として、「コーディングストライプ」「ハイライト」の二つの機能を利用することができます。この記事では前者の「コーディングストライプ」についてご紹介します。
コーディングストライプとは、ソースまたはノードコンテンツのとなりに表示される色付きのバーです。このバーを見ることでコンテンツに対してどのようにコーディングがなされているかを確認することができます。コンテンツがどのようにテーマ、ケース、分類の属性値、セット、検索フォルダに関連づけられているかを表示したり、あるいは誰がそのコーディングを行ったのかを表示することができます。
*この記事ではNVivo 11 Plus for Windows (バージョン 11.4.1)を使用しています。それ以前のNVivoを利用されている場合は操作が異なることがあります。
*NVivo 11 Starter/Pro/Plus でご利用頂けます。
目次
コーディングストライプを表示する
対象のソース(ドキュメント、PDF、スプレッドシート、動画、音声、画像)、もしくはノードサマリーを表示した状態から開始します。
*コーディングストライプのボタンがグレーになって選択できない場合は、ソース上でクリックすることで利用できるようになります。
コーディングストライプの利用方法
コーディングストライプを表示するとコーディング密度と、どのノードでコーディングされているかが表示されます。コーディング密度は同じ個所にどれだけのコーディングがなされているかを表し、色の濃い部分のデータには多くのノードに関連づけられています。コーディング状況を確認しながらデータを検証するために様々な利用方法が備わっています。
ノード名を確認
該当データを見る
ノードのデータに立ち返る
一部ストライプを非表示、コーディング解除、下位概念の表示
コーディングストライプの表示オプション
コーディングストライプを表示する際にいくつかのオプションが用意されています。「直近コーディングノード」以外の表示方法で、一例として「選択したアイテム」でのコーディングストライプを確認してみます。次に示す手順では一つのソースに対して、誰が何にコーディングしたのかを表示しています。これにより複数のコーディング担当者がどの程度一致したコードを作成しているのかを確認することができます。
*一つのプロジェクトファイルで複数の方(NVivo上のイニシャルの異なるユーザー)がコーディングした場合にご利用頂けます。
選択したアイテムでは、例えばケース毎で表示したり、その属性値(居住地や年齢ほか)で表示することも可能です。ご研究に合わせていろいろな使い方を試してみてください。
詳しくは、NVivo help : Use coding stripes to explore coding をご覧ください。
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