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マニュアルコーディング 4つの方法

NVivoには、ご研究の目的やプロセスに併せて利用できるよう4つのコーディング手順が用意されています。コーディングとは、研究に必要な質的データを特定の話題、テーマ、人物、などで近しいデータを一つにまとめていくことです。NVivo はいかなる種類の参照データ(テキスト以外に、画像や音声、動画など)であっても一つの’ノード’に格納してコード化することができます。4種類のコーディング方法の中から、ご自身の研究に合ったコーディング方法を検討してみてください。

*この記事ではNVivo 11 Plus for Windows (バージョン 11.4.1)を使用しています。それ以前のNVivoを利用されている場合は操作が異なることがあります。

リボン>分析タブを使用する

分析対象のデータ(ソース)を開いた状態から開始していきます。

データの中で必要な部分を選択し、リボン内にある「コーディング」ボタンをクリック

小さなウィンドウが現れますので、該当のノードを選択し、OKとすることでコーディングが完了します。

同じデータを複数のノードに同時にコーディングさせる場合には、Ctrlキーを押しながら複数のノードを選択し、OKとします。

新規ノードを作成してコーディングしたい場合には、「新規ノード」をクリックします。これで新しいノードにコーディングが可能です。

これでコーディングが完了です。この手順は、同じデータを複数の異なるノードに同時にコーディングできる点が便利です。

右クリックを使用する

こちらも分析データ(ソース)を開いた状態からスタートします。

必要な部分を選択して、右クリック→コーディングと進みます。

以降は1の手順と同様の操作になります。データを選択したのちにキーボードショートカットで”Ctrl+F2″でコーディングを行うことも可能です。

クイックコーディングバーを使用する

こちらも分析データ(ソース)を開いた状態からスタートします。

必要なデータを選択し、画面下にあるクイックコーディングバーを利用します。

次にコードでは、ノードの種類を選択します。

次にコードで必要なコードを選択します。

ノードが多数の場合、キーボードでノード名の一部を入力することで候補のノードを探し出すことができます。

現在のノードにコーディングをクリックします。

現在のノードにコーディングをクリックします。これでコーディングが完了できました。複数あるノードから選択したり、同じノード名でコーディングを続けていく場合に便利な方法です。

ドラッグ&ドロップを使用する

詳細ビューにソースを、リストビューにノードリストを開いた状態でスタートします。

ソースを開いた状態で、ナビゲーションビューのノードをクリックします。

必要なデータをドラッグアンドドロップで反転し、反転した部分をさらに目的のノードにドラッグランドドロップします。

もし新しくノードを作成したくなった場合には、余白部分にドラッグアンドドロップします。

新しいウィンドウで新規ノードの名前を設定します。

新しいノードを作成し、コーデイングすることができました。

この方法では、新しいウィンドウを開くことなく、データを読みながら連続でコード化することに優れています。

番外編 : In Vivo コード

各種コーディングの方法をご紹介しましたが、それぞれの方法で”InVivoコード”という選択肢があることにお気づきでしょうか。

In Vivoコードの選択肢が存在している。

In Vivo コードを使うと、選択した文章と同じ名前でノードが作成され保存される。

ご紹介してきたようにNVivoでコーディングするためにいくつかのオプションが存在しています、ご研究にあった方法が見つかりますと幸いです。

参照元 : NVivo help About Coding (英語)

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